EXCEL 1つ以上の循環参照が発生しています。 解決方法

社内SEの仕事をしていて、「1つ以上の循環参照が発生しています。」というエラーがエクセルを開くたび毎回表示される。
という問い合わせがあったので、循環参照の解決方法を備忘録として載せておきます。

バージョンはEXCEL2016です。

循環参照を解決するため手順を紹介していきたいと思います。

  1. エラー内容(画面)
  2. 循環参照が発生しているセルを検索する。
  3. 循環参照とは、解決策

 

それでは早速見ていきましょう。

エラー内容

まずは、どのようなエラーなのか見ていきます。
エクセルを開いたとき、下記画像のようなエラーが発生した時の解決方法を紹介していきます。

 

上記の画像が表示されている時は、どこかのセルが循環参照しているということになります。

循環参照とは、何かはのちに説明していきます。

 

循環参照のセルを検索する

先ほどのメッセージをみて、循環参照というエラーが発生していることがわかると思うのですが、
どこのセルで発生しているかがわかりません。
そこで、どのセルでエラーが発生しているのか検索する方法を紹介します。

まずは、EXCEL上部にある、「数式」を選択してください。(下記画像の赤枠で囲われている部分)

その中にある、「エラーチェックの▼」⇒「循環参照」⇒「対象のセル」
※注意点として、エラーチェックの三角の部分をクリックしてください。

この対象のセルの部分がエラーの発生しているセルです。今回は「D10」と表示されていますね。
また、クリックすると実際発生しているセルにフォーカスを充てることができます。

今回は「D10」のセルでエラーが発生していることがわかりましたね。

 

循環参照とは 解決方法

循環参照が発生している場所が分かったので、そもそも循環参照とはないかを紹介行きます。
循環参照とは、セルの数式に自分自身を対象にした場合に発生するエラーのことです。

言葉だけだとわかりにくいので例を見ていきます。
先ほど検索した「D10」のセルを見ていきましょう。

上記の画像のように、数量の合計を求める計算式で、「=SUM(D3:D10)」と入力されていことがわかります。
「D10」自分自身のセル(計算式が入力されているセル)になるので、これがエラーですと教えてくれているのです。
また、循環参照でエラーが発生しているセルは計算ができないので「0」になります。

解決方法は、数式の対象から自分自身のセルを除きましょう。
今回の場合正しくは、「=SUM(D3:D9)」が答えになるので、数式を修正することで解決することができます。

すると数式の答えが「0」ではなく「280」と表示されました。
また、EXCELを開くと表示されていたメッセージも表示されなくなりました。

 

まとめ

 

  • 循環参照とは、数式に自分自身のセル(計算式が入力されているセル自身)を対象に含んでしまうときに発生するエラー。
  • 検索方法は、「数式」⇒「エラーチェックの▼」⇒「循環参照」⇒「対象のセル」
  • 解決方法は、検索したセルの数式を見直す。自分自身が対象となっているので、正しい計算式に修正しましょう。

今回の例では、SUM関数で紹介しましたが、基本的にはどの関数で発生しても検索方法解決方法は同じです。

 

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