C# テキストボックス　KeyPress　KeyDown　KeyUp　使い方

2020年12月24日 6分50秒

hironimo

1 キー入力イベント　KeyPress　KeyDown　KeyUp
- 1.1 KeyPressのイベント作成
- 1.2 KeyDown　KeyUpのイベント作成
2 まとめ

C#でのテキストボックスのキー入力イベントについて紹介していきます。

キー入力には、主に３つのイベントがあるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

キー入力イベント　KeyPress　KeyDown　KeyUp

キー入力イベントには、「keypress」「keydown」「keyup」の３つのイベントがあります。

それぞれの特徴をまとめてみました。

「KeyDown・KeyUp・KeyPress」発生イベントの違い

「KeyPress」と「KeyDown」は、キーを押下した時にイベントが発生します。
「KeyUp」は、指がキーから離れたときに発生します。

「KeyDown・KeyUp」「KeyPress」押されたキーの違い

「KeyDown」と「KeyUp」は、すべてのキーボートが押されたときに発生します。
「KeyPress」は、「a」「b」「c」など文字のキーボードが押されたときに発生します。「tab」「shift」などを押されてもイベントは発生しません。
ただし「Enter」「Back Space」「Esc」が押されたときはイベントが発生します。

まずは特徴をおさておきましょう。

KeyPressのイベント作成

ここからは例を紹介していきます。

まずは、KeyPressを使用してみましょう。

テキストボックスを配置したら、イベント(稲妻マーク)アイコンをクリックして、「KeyPress」の部分でダブルクリックしてみましょう。

すると、テキストボックスに対して、「KeyPress」イベントが作成されましたと思います。

テキストボックスにキーを押されたときに、メッセージボックスでどのキーが押されたのか表示する例を作成していきます。

KeyPressイベントで、どのキーを入力されたのか取得するには「e.KeyChar」で取得することができます。

using System.Windows.Forms;

namespace c_sharp
{
    public partial class frmKeyPress : Form
    {
        public frmKeyPress()
        {
            InitializeComponent();
        }

        private void textBox1_KeyPress(object sender, KeyPressEventArgs e)
        {
            MessageBox.Show("「" + e.KeyChar + "」が入力されました。");
        }
    }
}

結果

試しに「a」を入力してみるとメッセージが表示されました。

このように、KeyPressからは「KeyChar」で入力された文字列を取得することができます。

特徴にも記載しましたが、「文字のキーボード」と「Enter」「BackSpace」「Esc」の時のみイベントが発生します。

KeyDown　KeyUpのイベント作成

続いて、KeyDownとKeyUpを試していきましょう。

先ほどのKeyPressと同様にイベントを作成していきます。

テキストボックスに対して、「KeyDown」と「KeyUp」イベントが作成されました。

それでは、先ほどのようにメッセージボックスを表示してみましょう。

「KeyPress」は文字列を表示する「e.KeyChar」のプロパティがありましたが、「KeyDown」と「KeyUp」にはありません。

代わりに「e.KeyCode」がありますので、こちらで表示してみましょう。

using System.Windows.Forms;

namespace c_sharp
{
    public partial class frmKeyPress : Form
    {
        public frmKeyPress()
        {
            InitializeComponent();
        }

        private void textBox1_KeyDown(object sender, KeyEventArgs e)
        {
            if (e.KeyCode == Keys.B) {
                MessageBox.Show("「" + e.KeyCode + "」が入力されました。");
            };
        }

        private void textBox1_KeyUp(object sender, KeyEventArgs e)
        {
            if (e.KeyCode == Keys.A)
            {
                MessageBox.Show("「" + e.KeyCode + "」が入力されました。");
            };
        }
    }
}

「KeyDown」と「KeyUp」は、文字列を取得することはできず、文字コードで表示されます。

なので、「Keys.」を利用して、指定したキーを押されたとき処理をする、という感じでよく使います。

KeyUpイベント